猫背は損!? 見た目印象から健康被害までデメリットと治し方を徹底解説

背中・腰のお悩み

自身の姿勢に関してのお悩みを持ったことはないでしょうか?
在宅ワークや運動不足、スマホ依存、家事や加齢現象などが原因で、ここ数年は特に猫背のお悩みを持たれる方が急増しています。

猫背は必要以上に老け込んだ印象や、弱気に見えてしまうなどネガティブな雰囲気を漂わせます。猫背は前に挙げた、見栄えが悪く見える問題だけではなく、健康に悪影響を及ぼしてしまうケースもあるようです。

今回の記事では猫背の悩みを改善するためにどのようなことをしたらよいのか?を解説をしていきます。今回は祖師谷大蔵駅にあるgood bye 鍼灸院・整骨院・整体院の片山院長に猫背のチェック方法から、猫背のデメリット、改善方法までを詳しく解説いただきました

記事協力(敬称略)
good bye 鍼灸院・整骨院・整体院
院長 片山涼

【所有資格】
柔道整復師・鍼灸師

猫背とは

猫背とは、もともとS字を描く背骨の湾曲が強くなり、ネコのように背中が丸くなった姿勢です。原因は筋力低下や姿勢の偏り、加齢など。後天的なケースがほとんどで、矯正で治せる場合が多いと言われています。猫背は肩こりや頭痛、腰痛、便秘、冷えの症状などを引き起こす恐れがあるため、早めに改善しましょう。

猫背の原因になる5つの生活習慣

猫背は生まれつきのものではありません。猫背は後天的な原因により起こることがあるため、矯正により治していくことが出来るものも多いです。

猫背は多くの場合、生活習慣による後天的なものです。
まずは猫背になりやすい生活習慣やクセをチェックしましょう。

  • 足を組むクセがある
  • パソコンで作業をすることが多い
  • スマホを頻繁に使う
  • 運動不足
  • テーブルや椅子の高さが身体に合わないなど、無理な姿勢でテレワークなど作業をすることが多い

この5つの習慣に当てはまるものが1つ以上あれば、身体のどこかに不調を感じているかもしれません。もしかすると、その不調は猫背が原因の可能性があります

猫背のセルフチェック方法

人は自分の姿勢が変化したことに意外と気づけないものです。そこで簡単な猫背のセルフチェック法をご紹介します。

まず、壁に「かかと」と「背中」をくっつけるようにして立ちましょう。
このとき「後頭部」「両肩」「お尻」「かかと」がすべて壁につけば正しい姿勢です。

猫背の3大デメリットとは

猫背のデメリットは大きく分けて健康害、見た目や印象の低下、心の健康害3つに分けられます

[猫背のデメリット①]  猫背が原因の健康害は意外と多い!? 

猫背になると、首から背中にかけて常にストレッチされた状態になります。ストレッチやマッサージは、一時的には身体にいい効果が期待できますが、長期間に及ぶことで、筋腱の大きな負担になるでしょう。

猫背になると自然に頭が前に出ててきてしまいますが、実は頭には、ボーリングの玉くらいの重さがあります。正しい姿勢では頭を身体全体が支えるため、あまり負担がありませんが、猫背により、頭が前に出た姿勢は、首と肩で重たい頭を支えることになります。これが肩こりや頭痛の原因になるのです。

また、猫背の姿勢で座ると骨盤が後ろに傾きます。これは「骨盤の後傾」と呼ばれ、腰の筋肉が常にストレッチを受けた状態になるため、腰痛の原因になります。

[猫背のデメリット②]  猫背は見た目で損をする

猫背は見た目でも大きく損をします。スマートフォンなどを活用し、鏡の前で写真を撮ってチェックしてみましょう。次に挙げる項目で当てはまるものがあれば、要注意です。

  • なぜか、だらしない雰囲気
  • 老けて見られがち
  • バストが垂れている
  • 背中が丸い
  • お腹がぽっこり出ている
  • お尻が垂れている
  • 実際よりも太って見える
  • 足が太くなった

[猫背のデメリット③]  猫背は心にも影響する!?

猫背は胸を圧迫するため呼吸が浅くなり、深呼吸をしても息が吸いづらいものです。深い呼吸ができないと脳は酸欠状態になり、メンタルの不調にもつながります。
また、猫背は自然とうつむく姿勢になりますが、人は気分が落ち込んだときも、
うつむきがちです。
もともと心には、下を向くと気分が落ち込む傾向があるため、猫背の人は落ち込みやすくなる傾向があるのかもしれません。

姿勢以外の猫背の原因とは

猫背で座っている人に「まっすぐ座りましょう」と声をかけると、そのときはピンと背筋を伸ばして姿勢を正すことができます。しかし、時間と共に姿勢は崩れ、いつの間にか猫背に戻ってしまう人が多いのではないでしょうか。

なぜ良い姿勢が長続きしないのかというと「背筋」を使っているからです。この「意識して動かす筋肉」には持久力がありません。正しい姿勢で長く座るためには「無意識に働く、持久力のある筋肉」がきちんと働き、かつ、筋力がある程度強いことが必要です。この身体を支える内部の筋肉を「インナーマッスル」と呼びます。猫背の原因は、姿勢の悪さだけでなく、インナーマッスルの筋力低下も密接に関係しています。

あなたの猫背はどのタイプ?

猫背には4つのタイプがあります。自分がどんなタイプの猫背なのかチェックしてみましょう。

猫背のタイプ①:円背(えんぱい)型

円背型の猫背は、胸部や腰部が過度に丸くなって骨盤が後ろに傾きます。この状態は見た目の問題だけでなく、上半身と下半身のバランスが崩れるため、腰痛や呼吸が浅くなる傾向に。また、血行も悪くなるため、さまざまな不調につながる可能性があります。

猫背のタイプ②:巻き肩型

肩甲骨が外側に広がり、肩が前に出た猫背です。巻き肩型の猫背は、肩や背中まわりの筋肉がガチガチに凝るため、慢性の肩こりや、肩が上がらない(四十肩)、お腹がぽっこり出ることがあります。

猫背のタイプ③:顔出し型

顔出し型は、頭部が前方に出ます。背中は円背型ほど丸まっていないため、猫背だと自覚しにくいのも特徴です。スマホやパソコン画面を見る姿勢が原因になる場合が多く、現代病とも言えるでしょう。

猫背のタイプ④:首無し型

円背、巻き肩、顔出し型が複合したタイプ。慢性的に肩や首のコリがあるため、常に上半身が力んで肩がすくんでいます。その結果、首が肩に埋もれて短く見えるのが特徴です。

猫背はどのくらい矯正できるの?

軽度の猫背はセルフストレッチや、日頃から姿勢を意識をすることで改善を期待できます。
一方、長期の猫背や慢性的な肩コリ、腰痛がある場合は、専門医や施術院で診療を受けたほうがいいでしょう。

猫背の予防&セルフ矯正法

ここで、軽度の猫背におすすめのタオル1枚で簡単にできる予防法と矯正法を紹介します。

タオル1枚でできる猫背の予防法

1つ目は、座ったときに猫背になる人におすすめの予防法です。このタイプは、骨盤が後ろに傾いた「後傾」状態で、骨盤の上につながる背骨の湾曲が強くなることで、猫背姿勢になっています。

座り姿勢で猫背になる人におすすめな方法は「タオルクッション メソッド」

①.バスタオルを1枚用意します。

②.バスタオルの長辺を持って三つ折りします。

③.②をさらに三つに折ります。

④.3を半分に折って、坐骨の下に置いて座ります

※坐骨の下にタオルを置いて座ると後傾が改善されて、頭が身体の真上に戻ります。頭の重さを身体全体が支えるようになるため、肩コリや腰痛の予防が期待できます。

タオル1枚でできる猫背の矯正法

2つ目は、セルフ矯正法を紹介します。猫背になると大胸筋と小胸筋が過緊張して、肩が前に入りやすくなるため悪化することがあります。日頃から大胸筋と小胸筋のセルフストレッチを行って、胸を開けるようにケアしておきましょう。

縮こまった胸の筋肉を伸ばす「大胸筋と小胸筋のセルフストレッチ」

①バスタオルを1枚用意しましょう

 

②タオルを半分に折り、肩幅よりやや広めに持ちます。

③タオルを持ったまま、肩と肘を伸ばして胸を反らします。次に、タオルを持った両手を頭の後ろにゆっくり移動します

    

④③の姿勢をキープしたまま肘を曲げましょう。
胸の筋肉が伸びるのを感じるくらいが目安です

⑤④を10秒キープ。
①‐⑤までを
1回3セットを続けて行います

※無理をせずに、繰り返し続けることが重要です。
繰り返しこのストレッチを行うと、だんだん筋肉が伸びてきます。

院で行う猫背施術とは?

整骨院では普段の姿勢や仕事の内容、生活習慣の確認をさせていただきます。さらに写真撮影による姿勢確認を行い猫背を診療するケースが多いと思われます。

施術はマッサージをはじめ、トムソンベット矯正やEMS療法が行われます。トムソンベットとは、身体への負担が少ない矯正用の医療用の機械です。EMSはインナーマッスルの筋力増強を行う医療用の機械です。

猫背矯正の施術は、柔道整復師という国家資格保有の専門家がいる整骨院をおすすめします。

猫背の施術期間と料金はどのくらい?

施術期間や予算は症状によって異なるため、通院したい医療機関にまずは相談をしましょう。スマイルアンドサンキューの施術院では、先に電話でおおよその予算に関してはお伝えさせていただきますので、安心してご相談いただければと思います。

まとめ

猫背は老け込んだ印象やネガティブなオーラを感じさせるなど、マイナスポイントが大きい上に、健康にも害があります。

しかし、生まれつき猫背の人はいないといわれ、生活習慣の改善やストレッチで身体を柔軟に保つことで、予防や矯正ができるのです。

猫背も長引けば悪化し、加齢と共に治りにくくなります。さまざまな不調の原因にもなるため、セルフ矯正が難しい人は、早めに専門の医療機関に相談をしましょう。

【猫背に関する】よくある質問

 

猫背は放っておくと治らなくなることはありますか?

 

あります。慢性になればなるほど、また高齢になるほど姿勢を維持する筋力が低下し、治りにくくなります。できるだけ早く施術を受けることが大切です。

 

 

猫背を直すための筋トレは、どのくらいの期間がかかりますか?

 

筋肉の量にもよりますが、平均的には約3ヶ月です。詳しくは医療機関にご相談ください。

 

 

子供でも猫背になりますか?

 

なります。最近はゲームやスマホの普及、外で遊ぶことが減って運動不足になることで、子供の猫背が急増しています。成長期のうちに猫背を直すことをおすすめします。

記事協力(敬称略)
good bye 鍼灸院・整骨院・整体院 
院長 片山涼

【所有資格】 
柔道整復師・鍼灸師
記事監修(敬称略)
本城久司
スマイルアンドサンキュー株式会社統合医療教育研究センター長
京都府立医科大学大学院泌尿器外科学客員講師
医学博士(京都府立医大)

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