【腰痛対策】正しいコルセットの付け方とは
腰痛の人の強い味方がコルセットです。しかし、コルセットを正しく付けていなかったり、腰痛がなくなっても予防的に長期間つけてしまったりすると逆効果になることもあります。この記事では都内にて整骨院を十数店舗運営しているスマイルアンドサンキュー株式会社の渡邊 大地先生に、コルセットの正しい付け方について詳しく解説していただきます。
記事協力(敬称略)
スマイルアンドサンキュー株式会社
グループ院事業部 副部長
柔道整復師 渡邊 大地
正しいコルセットの付け方とは
コルセットを正しく装着する位置
コルセットを装着する位置の目安はコルセットの上部がおへそ、下部が骨盤の上です。骨盤の前方にある上前腸骨棘という箇所がコルセットの中央にくるように装着すると正しく腰を固定できます。あまり上の位置だと胃を圧迫してしまうので注意して下さい。コルセットは正しい位置で装着しないと、骨盤や腰椎を安定させることなどの本来の効果を得られないケースもあるため、装着位置はとても重要です。
コルセットの効果的な付け方
汗でかぶれてしまうことがあるため、コルセットは基本的には肌に直接巻かず、肌着などの上から巻くようにして下さい。緩すぎるとコルセットの十分な効果が得られません。固定ベルト付のタイプは、固定ベルトもきちんと締めるように装着することが重要です。
コルセットの巻き具合は、深呼吸しても息苦しくない、食後でも苦しくない程度に調整してください。場合によっては、食事中はコルセットを外してもかまいません。きつく巻きすぎると血流が悪くなり、痛みが増してしまう可能性があるので注意が必要です。
また、コルセットは時間がたつにつれて、位置がずれることがありますので、こまめに付け直すようにすることが大切です。
正しくコルセットを装着することで得られる効果
コルセットの主な役割とは、腹部に適度な圧力を加えて、腹圧を高めることにより、腰まわりを固定し、腰部の負担を軽減することです。コルセットを装着することで、腰にある骨(腰椎)を安定させ、痛みを緩和させる効果が期待できます。
さらに、上半身の荷重を軽減することで、動作を適度に抑制し、腰痛の悪化を防ぐこともできます。また、慢性腰痛時にはコルセットの保温機能により、、筋の冷えを防ぎ、緊張を解きほぐしてくれる、リラックス効果も期待できます。
次の章では「どのようなコルセットを付けたら良いのか?」など、コルセットの選び方についてご説明します。
コルセットの選び方
【コルセットの選び方①】 コルセットのサイズで選ぶ
腰痛コルセットにはいろいろなサイズがあります。
ズレにくさや安定感が欲しい人は幅が広いものを選んで下さい。また、ギックリ腰など症状が重い人も幅広のコルセットを選ぶとよいでしょう。
症状が軽い人や痛みが骨盤周辺のみの痛みの場合は、幅の狭いものをおすすめします。幅が広いものよりも動きやすいので窮屈感が苦手な人にも。ただし、幅の狭いコルセットは、動きやすいというメリットの反面、固定力は落ちるため、痛みの状態に合わせて、適切なサイズを選ぶことが重要です。
【コルセットの選び方②】 コルセットを使用するシーンや使用感で選ぶ
体を動かす仕事をしている人は、固定力だけでなく常時着用することを考慮しましょう。薄型のものや通気性に優れたものを選ぶと、肌のかぶれを防止しやすいといえます。女性の方は、服の下から見えてしまうなど、ファッションに影響しないことも重要かもしれません。
コルセットを使用する際の注意点
コルセットのデメリット
まず、正しく認識すべきは、「コルセットは腰痛を根本的に治すものではない」という事です。痛みがないのに、腰痛再発の不安からコルセットを長期間つけてしまうと、筋力が衰え、新たな腰痛の原因になることもあります。
また、強く固定して動きを制限しすぎると、身体が不自然な動きに…。すると首や肩など、腰以外の部位の不調につながることもあります。さらに注意したいのは、痛みが強い場合に、固定を強くしてしまうことです。強く巻きすぎると、血行が悪くなり全身の不調につながってしまうリスクがあります。コルセットは適切な圧で装着するように心がけましょう。
コルセットの正しい使い方
「日常生活に支障が出る場合にだけ使用する」のがコルセットの理想的な使い方です。コルセットを長期間使用すると、筋力が低下し、新たな腰痛の原因になってしまう可能性があるため、期間を決めて固定するようにして下さい。一般的には2週間が目安です。また、食事中や就寝中は外すようにしましょう。
大きくわけてコルセットは2種類
1.硬性コルセット
これは、整形外科で義肢装具士に個別に作ってもらうタイプのものを指し圧迫骨折や、手術のあとの腰椎固定、側彎症の固定の際などに多く使用されています。プラスチックや金属といった素材で市販品よりも固定力に優れている点が特徴です。ただし、固定力が強いため、日常動作は大幅に制限されてしまいます。
2.軟性コルセット
一般的に市販されているものであり、「腰痛ベルト」とも呼ばれ慢性的な腰痛やぎっくり腰、椎間板ヘルニアなど幅広く使用されています。メッシュ素材などにバネを埋め込み弾力性を持たせていているのが特徴です。硬性コルセットと比べると、固定力は劣りますが、日常動作はほぼ支障なく行えます。
スマイルアンドサンキューでは
スマイルアンドサンキューの特徴
スマイルアンドサンキューグループの整骨院では、多くの腰痛のお悩みを抱える患者様に腰痛施術を実施しております。当グループでは、患部の痛みを取ること(患治といいます)はもちろん、痛みや不調の根本から治すこと(根治といいます)を徹底。そして、腰痛などの不調が再発しないように予防し、良い状態の身体を維持する施術まで、責任をもって行っております。
この記事を読んでいただき、コルセットの装着を検討している方は、一度当院にいらしてみませんか?柔道整復師・鍼灸などの国家資格を持つ、身体の専門家が診断させていただきます。「そもそもコルセットを付けるべきか?」「どのようなものを選べば良いのか?」「コルセットの付け方は?」などの疑問点についても詳しく説明させていただきます。
もちろん腰痛施術もあわせて行いますので、「どこにいっても良くならなかった」など、慢性的な腰痛にお悩みの際は、土日祝日も診療しておりますので、ぜひ当グループまでお気軽にご相談を。
まとめ
コルセットの装着位置の目安は、コルセットの上部がおへそ、下部が骨盤の上です。かぶれ防止のため、基本的には肌に直接巻かず、肌着などの上から巻くようにして下さい。きつく巻きすぎると血流が悪くなり、痛みが増してしまう可能性もありますので注意してください。サイズは症状が重い場合は幅広のものを選ぶとよいでしょう。軽い場合は幅が狭いものの方が動きやすさなど点でメリットがあります。コルセットは「腰痛を根本的に治すもの」ではなく、長期間使用すると新たな腰痛の原因にもなりかねません。「日常生活に支障が出る」場合にだけ使用するのが理想です。
よくあるご質問
スマイルアンドサンキューの整骨院では、 どのような腰痛施術をしてくれますか?
腰痛の原因が判明する割合はMRIを使っても、約15%といわれています。残りの約85%は原因がわかりません。
スマイルアンドサンキューでは、特殊な電気施術や姿勢の評価、筋力の状態を調べることで腰痛の原因を特定しています。場しのぎ的なマッサージではなく、二度と腰痛にならないような根本施術をめざします。
整骨院とはどういうところなのですか? 整体とは違うのですか?
「整骨院」は国で定められた柔道整復師という国家資格を持つもののみが掲げられる名称です。整骨院(接骨院)では「柔道整復師」という国家資格がなければ働くことができません。また、内科的な疾患からくる痛みや、大きな病院で検査を受けた方がよい痛みもあります。そういった痛みの鑑別を有資格者が診療させて頂きますので安心してご来院下さい。一方、整体は民間資格であることが多いため、正しい目で選ぶ必要があります。
整骨院と整体の違いに関しては次の記事でも詳しく説明をしております。 是非参考にしてください。
どのような感染対策をしていますか?
①院内清掃・ベッド周りの消毒徹底
施術後のベッドは次亜塩素酸水にて消毒を行っております。
②院内の換気
整骨院の入口は解放しております。
肌寒い場合には、洗濯・消毒を徹底したブランケットもございますのでご安心ください。
③施術者の手指消毒
施術者は施術ごとに手指の消毒を行うとともに、1時間に1回以上の手洗いを実施しております。
④施術者のマスク徹底・検温の実施
施術者は毎朝検温を実施し、院長へ報告。また施術所内では常時マスクを着用しております。
⑤患者様にも感染対策に協力いただいております。
施術者だけでなくご来院頂いた患者様へも、下記をお願いしております。
1)手指の消毒
2)検温
3)マスクの着用
⑥受付のアクリルボード設置
受付にアクリルボードを設置し、対面での飛沫感染防止を実施しております。
⑦全スタッフがワクチン接種済み
コロナウィルスの感染予防のため、全スタッフのワクチン2回接種が完了しております。
上記の感染対策を行い、院運営をしておりますので、安心して来院いただければ幸いです。
記事協力(敬称略)
スマイルアンドサンキュー株式会社
グループ院事業部 副部長
柔道整復師 渡邊 大地
記事監修(敬称略)
本城久司
スマイルアンドサンキュー株式会社 統合医療教育研究センター長
京都府立医科大学大学院 泌尿器外科学 客員講師
医学博士(京都府立医大)